No.172 PCB処理いよいよ着手

「環境」議員として制度創設に奔走


 30年にわたってわが国の環境問題の懸案だった有害化学物質PCB(ポリ塩化ビフェニール)の処理事業がようやくスタートし、4月23日、若松区の響灘地区で処理施設の起工式がありました。自民党環境基本問題調査会長として処理制度の「PCB廃棄物処理特別措置法」の制定に心血を注ぎ、しかも地元に処理施設の第1号が受け入れられた国会議員として、本当に嬉しく、地元の皆さんに心から感謝しています。

学生時代からPCBを研究
 PCBは昭和40年代に北九州市で食用油が混入した大規模な「油症中毒事件」が起き、社会的な問題になりました。当時、九大大学院生で公衆衛生が専門の私は、国の油性研究班の班長だった倉恒匡徳・公衆衛生学教授のもとで研究にも参加しました。
 PCBは47年(1972)に製造中止になりましたが、焼却するとダイオキシンが発生するため、そのまま企業などで保管されてきました。医師として、中毒事件の発生以来、深いかかわりを持ち、国会議員になってからもその処理に心を砕いてきました。

受け入れの地元に感謝
 化学的な分解処理方法の確立で「PCB処理法」が制定され、国家的な処理制度がスタートしたあと、地元の北九州市に処理施設の受け入れをOKしていただき、第1号の施設建設が決まりました。工業都市の伝統を受け継ぐ優秀な技術集団、環境保全政策に熱心な市長ら行政職員、高い見識と理解を持った住民、の3者があって初めて可能となった受け入れでした。

エコタウンの中核事業に
 施設は事業主体の環境事業団が平成15年からまず市内に蓄積されている220トンを処理、その後平成27年までに岡山以西の西日本地区17県の1万1千トンを処理します。総事業費820億円とされている大きな事業で、「エコタウン」の中核事業となることは確実です。

徹底した「安全」と「情報公開」を
 処理事業には住民の理解と協力が欠かせません。それには住民が納得できる徹底した安全性の確保と情報公開が必要です。私は起工式でもこの点を事業団に強く要望し、事業団は市と環境保全協定を結んで、この点を約束しました。


 欧米より大きく遅れたPCB処理ですが、ようやくそのスタートを切りました。「安全」「公開」の2点には党の環境問題のリーダーのひとりとして、また、医師としてこれからもフォローし続けます。

 

(写真は(上)起工式で祝辞を述べる自見代議士、歯の治療中のためマスクをしている (中)処理施設の建設場所 (下)処理施設の完成図)
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