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今年のノーベル物理学賞を小柴昌俊さんが、化学賞を田中耕一さんが受賞したことは本当に嬉しい出来事でした。3年連続、しかも基礎研究と応用研究という対照的な両部門の科学者がダブル受賞し、わが国の科学レベルの高さと企業の底の厚さを世界に示した誇らしい快挙です。
特に田中さんは43歳。企業の一サラリーマンです。日本中の若い研究者に希望と自信を与えてくれ、不況で意気消沈している日本企業に元気を出させてくれるカンフル注射でした。
科学技術振興に力を尽くす
医学博士でもある私は、自民党の科学技術創造立国・情報通信研究開発推進調査会という長い名前の事務総長を閣僚だった時期をはさんで約6年にわたって務め、科学技術の振興発展政策に力を尽くしてきました。IT・情報通信など高度技術の振興はもちろん、児童の「理科離れ」対策まで気を配ってきました。
既に平成13年度以来5年間に24兆円の科学技術振興のための支出を確保しています。また、15年度には、企業の研開発投資とIT投資に対して各5千億円計1兆円の減税を実現しました。
「良いところを褒めよう」
こんな縁でさる11月、党の調査会にお人を招いて話を聞きました。
小柴さんは「私の研究は日本の産業に利益をもたらすものではない。でも、国民に喜んでいただいたのが私にとって最大の喜びです。将来の産業振興に役に立たない研究でも、人類の知的な進化につながる基礎的な研究には国の支援が必要」。田中さんは「小学生の時に理科実験で先生が面白いことを自由にやらせてくれたことが役立った。常識にとらわれない発想を。減点主義はよくない。失敗を恐れず挑戦する精神、良い所を褒める加点主義が大切」と述べ、私も大いに同感でした。
科学技術で国おこし
科学技術で国づくりを目指すわが国は、今後いっそう科学技術の足場を固める必要があります。意欲と夢を持った研究者を育て、独創的な思考とその研究に専念できるような制度と研究環境を築き、さらに青少年に科学技術に興味を持たせる環境を作りたいと考えています。
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