No.153  中選挙区復活に反対

 自民・公明・保守3党の衆院選挙制度改革協議会が小選挙区比例代表並立制を見直し、都市部で中選挙区の復活を図る案をまとめました。現在各党で手続き中ですが、私は強くこの案に反対しています。
  この案によると、北九州市は現在の2つの区(定数各1)から全市が1つの区になり、定数は2となります。まさに中選挙区制の復活です。

選挙制度に2つの思想
 選挙制度に2種類の理論があります。小と大の選挙区制です。
小選挙区制は政権を選ぶ選挙です。理論的には、51%の支持を得た政党が全部の議席を取れるわけで、与党が常に多数の議席を占め、安定した政権を作ることができます。英国、米国がこの制度を採用しています。平成12年6月総選挙での自見庄三郎候補の出陣式
 大選挙区制は、比例代表制として現れ「民意を鏡のように反映して」得票に応じた議席を獲得する制度です。小政党が多数でき、連立政権となって、政局は不安定となります。独、伊など欧州大陸に多く見られます。
 中選挙区制は「準比例代表制」とも言え、複数の定数で得票の多い順に当選者が決まりますから、複数政党の当選者が出るわけです。  
 政権の安定を取るか、民意の直接の反映を取るか、2つの考え方の選択で、現在の衆議院は折衷策を採用しているのです。    

小、大の混在に理念なし  
 都市部で中選挙区、周辺部で小選挙区とは、選挙制度に関する理念などまるで感じられません。衆院には小、中、比例ブロックの3つの制度が混在することになり、ますます判りにくくなります。
  現在の小選挙区制が採用されてまだ2回しか選挙をしていません。小選挙区制が十分定着したとは言えません。その得失を言うのは早すぎます。  

いまは構造改革に全力を  
 小選挙区制の採用の際、衆院は長期間賛否両派の対立でもめ、折からのバブル崩壊による景気後退に十分な対策がなされませんでした。
 いまは構造改革をすすめ、景気回復を目指す大事な時期です。選挙制度改革を取り上げるのは時期が悪すぎます。
 9月26日にあった自民党の選挙制度調査会の総会でも私は強くこの点を主張、見直し案に強く反対し、圧倒的多数の議員の支持をいただきました。

※写真は、平成12年6月総選挙での自見庄三郎候補の出陣式

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