平成11年03月

122.初の臓器移植成功

臓器移植法によるわが国初の脳死者からの臓器移植が、三月初め心臓が大阪大医学部、肝臓 が信州大医学部各付属病院、腎臓が東北大医学部付属、国立長崎中央各病院で相次いで行われ いずれも成功しました。臓器移植法は平成九年十月施行ですがその提案者の一人で法案成立に 中心的な役割を果たしてきた私としては感概無量 でした。  私が臓器移植に本格的に取り組んだのは昭和六十三年、自民党にできた「脳死・生命倫理及び 臓器移植問題に関する調査会」の事務局長になってからです。会長の中山太郎元外相と一緒に なって超党派の議員連盟を組織議員立法で国に「臨時脳死及び臓器移植調査会」(脳死臨調)を つくらせ、それが臓器移植法へと発展していきました。  わが国の脳死移植では、脳死の判定基準は外国と変わりませんが、脳死移植に当たって臓器提 供者が生前に書いた承諾書、それに加えて家族の同意が必要条件で、外国に比べ厳しくなってい ます。  こうした厳しい条件の中でもわが国の医学のレベルは高いので必ず移植医療は成功すると信じ、 その日を待っていました。こんどの成功は医者の一人としても大変な感激です。  マスコミの報道が過熱して臓器提供者のプライバシーが侵されるなどの問題が出てきましたの で、法の見直しを含め検討しているところです。

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