平成4年10月

48.海外視察所感

欧州とロシアを九月に視察してきました。
 欧州は衆議院石炭対策特別委員会視察団の副団長としてドイツなど四ヵ国を回りました。
 ドイツではルール地方の炭田をみ、石炭資源の豊富なことを改めて認識しました。この国の石炭埋蔵量は約四百四十億トン。年間四億トン(うち発電用褐炭三億トン)を採炭、褐炭は価格的にも国際競争力があります。
 ドイツは原子力発電所を二十二基持つが、これ以上ふやさない方針です。国内産の褐炭が豊富でエネルギー資源を原子力に頼る必要がないわけです。
 それに比べわが国はエネルギ−資源の八三・九%を輸入、ドイツのように将来原子力に依存しないというエネルギー政策はむずかしいでしょう。
 ロシアには日露医学医療交流財団視察団として中山太郎前外相らと東シベリア南東部のクラスノヤルスクとモスクワを訪問。厚生大臣とも意見交換しました。
 今春訪問した時よりも、ロシアは政治、経済とも一層混迷を深めているようでした。
 エリツィン大統領の突然の訪日中止で日ロ友好のこんごを心配する声が、日本の国会に相当する最高会議の知日派の中にあり、大統領に決議案を出そうという動きがありました。私は、決議案には訪日中止はロシア側の事情で、遺憾の意を盛り込むべきと強く要請、帰国後このことは渡辺外相にも報告しました。


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