平成4年2月

42.脳死臨調の答申

政府の「臨時脳死及び臓器移植調査会」(脳死臨調)が一月二十二日、脳死を「人の死」とし、脳死者からの臓器移植を認める答申を出しました。この問題に初めからかかわってきた医者出身の国会議員として「やっとここまでたどり着いた」という思いを強くしています。
 医学の進歩で人工呼吸器などを使えば脳の機能は停止しても心臓が動き、数日間の延命が可能になりました。一方では心臓、肝臓など臓器障害で臓器を移植しないと生命が維持出来ない患者がいます。海外ではすでに心臓、肝臓移植各一万例以上もあり、日本は非常に遅れています。
 臓器移植は、臓器によって新鮮なものが望まれ、それには心臓停止以前で脳死状態の臓器が求められます。そこから脳死論議が起こってきたわけです。
 私は自民党の中に「脳死・生命倫理及び臓器移植間題に関する調査会」をつくり、事務局長として約一年間審議に参加、超党派の「生命倫理研究議員連盟」に諮って脳死臨調設置法を議員立法として国会に提出、脳死臨調発足までの橋渡し役を務めました。
 答申は出ましたが、脳死を法的に認める問題、移植を適正で透明なものにするため臓器ネックワーク内や実施医療施設内に審査委員会を設けて記録、調査、結果公表を行うなど信頼される医療体制づくりが必要で、さらに踏ん張らねばなりません。


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