平成2年10月

26.許せぬイラクの侵攻

イラクのクウェート侵攻に伴って国際的な平和維持活動への協力問題がにわかにクローズアップされて来ました。十二日からの臨時国会でも国連平和協力法案(仮称)をめぐって論議がふっとうするでしょう。
 イラクには侵攻の理由がいろいろあるようですが、どんな理由があろうとも武力で他国を併合するのは許されることではありません。国際正義に反する行為です。
 ポスト冷戦下で世界は新しい秩序づくりを模索していますがイラクの侵攻はこの秩序づくりに逆行するもので、この危機を世界がチエと力を結集してどう乗り切るか、新しい秩序づくりの試金石になると考えています。
 日本は中東に石油の七割を依存しており、そこに動乱がおこることは、通商国家として非常なマイナスです。すでに二十三ヵ国からなる多国籍軍やアラブ諸国に四十億ドルの援助を決めましたが、それだけで国際国家としての日本の責任と役割が果たせたとは思えません。
 日本国憲法を尊重しながら国連が目指す国際平和に貢献することが国際国家の責任と役割だと考えています。
 外国からの要請ではなく、日本が主体的にどう考え、どう行動するかを決めることがいま求められていますし、日本が国際社会で生き残れるかどうか、世界からも厳しく問われている時です。


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