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平成元年9月
15.防災の日に思う
防災の日の九月一日、国土庁に所属する中央防災会議主催の総合防災訓練が行われました。十都県で約千三百万人が参加した大がかりなものでした。 お陰さまで宇野内閣から引き続き海部内閣でも国土庁の政務次官を務めさせていただいていますが、石井一・国土庁長官にかわって東京都と武蔵野、田無、保谷三市合同の防災訓練が実施された武蔵野市に出向きました。六撫鰍ナの訓練に二万二千人、車両四百五十台、航空機十四機が参加、整然と訓練は終わりました。 九月一日になると、私は母の話をいつも思い出します。 大正十二年、関東大地震が起きたこの日、母は東京に向かう列車に乗っていました。 当時、母は東京のおばあちゃんの家に預けられ、田川郡の添田小学校から東京の小学校に移っていましたが、夏休みを親元で過ごしたあと、東京に戻る途中で関東大地震にぶつかったわけで、列車は名古屋でストップ。 「そんな危ないところには」と母の父親が心配して、添田小学校に再び通うことになりました。地震がなかったら、母の人生は違ったものになっていたかも知れません。 災害は忘れたころにやって来ますし、災害があると多くの生命、財産が奪われます。 備えあればうれいなし。国土庁の防災訓練にご理解がいただけると思います。 |