昭和63年8月

2.ジャパニーズドリーム

自民党主催の「第八回軽井沢セミナー」が七月二十三日から三日間、軽井沢で開かれました。
 その第三分科会て高齢社会の問題が取り上げられました。香山健一・学習院大教授、政府から藤本孝雄・厚生大臣、党から丹羽雄哉・社会部会長、桜井新・労働部会長らがスピーカーとして出席、私が司会をしました。
 スピーカーからは、高齢社会になると年金や医療費など社会保障費が大きくふくらむことが報告されましたが、とらえ方としては「高齢社会といえば生産年齢人口が減って生産活動が低下したり、日本文化の若々しい創造力が衰退したりするという暗いイメージがある。しかし、もっと前向きに考え、新しい生活文化を創造するチャンスとすべきだ」ということでした。
 日本の高齢者が外国と違うのは「家族と同居したい、死ぬまて働きたい、という思いが強い」との指摘があり、「そのためには、定年延長、高齢者の能力再開発が必要である」との意見が出されました。
 個々の政策を超えて、高齢者を含めみんなが生き方の視点を変えることが求められ、高齢社会にあわせた新しい文化の創造に積極的でなければ、と私は思います。セミナーに参加して、高福祉高負担のヨーロッパ型でなく、日本独自の健康で生きがいのある福祉社会−ジャパニーズドリームを実現する意欲が一段とわいて来ました。


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